2021年2月22日月曜日

ミャンマーのクーデター

 先ごろミャンマーで軍によるクーデターが勃発しました。ミャンマーは、人口が5,300万人を超え(世界26位)で、識字率も90%超える国です。このまま順調に民主化が進めば、「アジア最後のフロンティア」として、東南アジアの新たな市場、生産拠点として期待されていたところでした。また、未整備であった知財関連法もようやく形ができ始めて、商標出願などの準備を進めていた企業も多いのではないかと思われます。また、ミャンマーの潜在力を見据えて、多くの日本企業も既に進出していたと思います。このような事件に直面しますと、外国への進出の難しさも痛感します。経済成長は、国の政治体制の安定があってこそです。ミャンマーが早々に、民主化の道を再び歩み始め、我々のような知財法の世界においても他の国と同様に、出願や権利取得等が議論できるようになることを祈念する次第です。