2018年10月2日火曜日

免疫療法

 昨日、京都大学の本庶佑特別教授にノーベル賞が授与されるといううれしいニュースがありました。本庶特別教授の功績は、ガンの治療法において、免疫療法という新しいカテゴリーを築いたことと思います。ガン細胞が本来ガン細胞を攻撃すべき免疫細胞にブレーキをかけてしまうメカニズムを明らかにし、そしてこのブレーキをかけないための新薬の開発につなげました。
 思い出しますに、以前、私が飼っていた犬(ゴールデンリトリバー)が7歳の時に、神経鞘腫という種類のガンになってしまいましたので、獣医さんと相談し、抗がん剤は使用ししないで、免疫細胞療法を選択しました。この免疫細胞療法は、血液を採取してリンパ球を増殖させ、再び体内に戻すという方法で、ノーベル賞受賞に係る新薬を使う方法とは厳密には違うのですが、自己の免疫細胞の力を使ってガンを攻撃させ、その転移や増殖を抑えるというコンセプトでは共通しています。この免疫細胞療法のおかげで、私が飼ってた犬は、毛艶が良くなり、子供帰りに近いような感じで元気になり、13歳半まで長生きし、天寿を全うしました。